障害のある子を兄弟に任せてもいい?|よくある親の考えと現実のリスクを整理

障害のある子どもを育てている親御さんから、非常によく聞く言葉があります。

「自分が亡くなったら、兄弟にこの子のことを頼もうと思っています」

親としては自然な考えです。 兄弟姉妹なら安心だと感じる方も多いでしょう。

しかし実際の相談現場では、 兄弟に任せるだけでは問題が起きるケースが少なくありません。

例えば次のような状況です。

  • 兄弟が遠方に住んでいる
  • 兄弟にも家庭や子どもがいる
  • お金の管理が難しい
  • 相続トラブルが起きる

この記事では 「障害のある子を兄弟に任せること」の現実と、 親亡き後に備えるための考え方を整理します。

兄弟に任せる家庭は多い

障害のある子の親亡き後について、 多くの家庭で最初に考えるのが

「兄弟姉妹が支えてくれるだろう」

という形です。

実際に、次のようなケースはよくあります。

  • 兄が生活を見守る
  • 姉がお金の管理をする
  • 定期的に様子を見る

しかし、ここで重要なのは 兄弟には法律上の義務はないという点です。

重要ポイント

兄弟姉妹は、 法律的に「扶養義務が強い存在ではない」ため、 必ず支援してくれるとは限りません。

兄弟に任せると起きやすい問題

相談の現場でよく起きるのは次の3つです。

  • 生活支援の負担
  • 財産管理
  • 相続トラブル

問題① 生活支援の負担

兄弟は将来、自分の家庭を持つことが多いです。

そのため次の問題が出てきます。

  • 仕事との両立
  • 自分の子どもの教育
  • 介護の問題

つまり

「兄弟が面倒を見る」という前提は、長期的には難しいことがあります。

問題② お金の管理

障害のある子が財産を相続すると、

  • 生活費の管理
  • 銀行手続き
  • 契約管理

などが必要になります。

しかし兄弟には、法的な管理権限がないことも多いです。

問題③ 相続トラブル

次のような相続トラブルも多くあります。

  • 財産の分け方
  • 自宅の相続
  • 生活費の負担
注意

「兄弟が仲良いから大丈夫」 と思っていても、 相続後に関係が悪化するケースは珍しくありません。

兄弟に負担をかけない仕組み

親亡き後問題では、 兄弟の善意だけに頼らない仕組みが重要です。

方法 役割
遺言 相続内容を決める
家族信託 財産管理
成年後見 法律行為の支援
生命保険 生活費の確保

親が準備しておくべきこと

親が生前に準備しておくと安心なのは次の4つです。

  • 財産の整理
  • 遺言書
  • 支援者の確認
  • 家族会議

よくある失敗例

  • 兄弟に何も説明していない
  • 遺言書がない
  • 財産の内容を共有していない
  • 制度を理解していない

チェックリスト

  • 兄弟と話し合った
  • 生活費を試算した
  • 財産を整理した
  • 遺言を検討した
  • 専門家に相談した

Q&A

兄弟に任せてもいいですか?

任せること自体は可能ですが、 仕組みを作っておくことが重要です。

兄弟が後見人になることはできますか?

可能ですが、家庭裁判所の判断になります。

一番大事な準備は?

家族で話し合い、財産管理の仕組みを作ることです。


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