任意後見の費用と流れ|公正証書・監督人・発効タイミングの落とし穴

任意後見の費用と流れ|公正証書・監督人・発効タイミングの落とし穴

将来、認知症や判断能力の低下が起きたときに備える制度として

任意後見契約

があります。

しかし実際には、

  • 費用はいくらかかるのか
  • いつ効力が発生するのか
  • どんな流れで手続きするのか

が分かりにくい制度でもあります。

特に注意したいのが

「契約しただけでは効力が発生しない」

という点です。

この記事では、任意後見の費用・手続きの流れ・実務でよくある落とし穴を分かりやすく解説します。


目次


1. 任意後見契約とは?

任意後見契約とは、

判断能力があるうちに、将来の後見人を決めておく契約

です。

将来、認知症などで判断能力が低下したときに、

  • 財産管理
  • 契約手続き
  • 生活支援

を任せることができます。

つまり

「自分で後見人を選べる制度」

という点が、成年後見制度との大きな違いです。


2. 任意後見の費用

任意後見には次の費用がかかります。

費用 目安
公正証書作成 約1〜2万円
登記費用 約1万円
専門家費用(依頼した場合) 10〜30万円程度
任意後見監督人報酬 月1〜2万円程度

つまり、

契約だけなら数万円

ですが、

実際に後見が始まると毎月費用が発生

します。


3. 任意後見契約の手続きの流れ

任意後見の基本的な流れ
  1. 任意後見契約を作成
  2. 公証役場で公正証書作成
  3. 任意後見契約を登記
  4. 判断能力低下
  5. 家庭裁判所へ申立て
  6. 任意後見監督人選任
  7. 任意後見開始

重要なのは、

契約 → すぐ開始ではない

という点です。


4. 公正証書が必要な理由

任意後見契約は

必ず公正証書で作成

する必要があります。

これは、

  • 契約内容の確認
  • 本人意思の確認
  • トラブル防止

のためです。


5. 任意後見監督人とは?

任意後見が開始すると、

必ず監督人が選任されます

監督人の役割は

  • 後見人の監督
  • 財産管理チェック
  • 裁判所への報告

です。

そのため、

監督人報酬が毎月発生

します。


6. 任意後見の発効タイミング

任意後見は

判断能力低下+裁判所申立て

で開始します。

つまり

契約しただけでは始まらない

のです。


7. よくある落とし穴

実務でよくある問題
  • 契約しただけで安心してしまう
  • 申立てする人がいない
  • 監督人費用を想定していない
  • 発効タイミングが遅れる

そのため、

制度設計は専門家と検討することが重要


8. 障害のある子の家庭での活用

障害のある子の家庭では、

  • 財産管理
  • 生活支援
  • 相続対策

を同時に考える必要があります。

そのため、

任意後見+家族信託

という組み合わせがよく使われます。

これにより、

元気なうち → 将来 → 親亡き後

までをカバーできます。


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