きょうだいが“支援者”になる?ならない?|将来の役割分担を揉めずに決める方法

「障害のある子の将来、きょうだいが面倒を見るのが当然?
親御さんが元気なうちほど、答えが出せず、家族の中で触れにくいテーマです。

最初に結論
・きょうだいが必ず支援者になる必要はない
・役割は「支援の全部」か「一部」か「見守り」かを分けて考える
・感情論ではなく、制度と仕組みで支える設計がトラブル防止の鍵

目次


1. なぜ「きょうだい問題」は揉めやすいのか

障害のある子の親亡き後で、特に多いのがきょうだい間の認識のズレです。

  • 「長男(長女)だから当然やるべき?」
  • 「自分にも家庭や仕事がある」
  • 「親から何も聞いていない」

親の想いが言語化・制度化されていないと、
「やる・やらない」の対立になりやすくなります。


2. 支援者になる・ならないの二択で考えない

「きょうだいが支援者になるか?」は、
白か黒かで決める話ではありません

支援の役割は分解できる

  • 日常生活の見守り
  • お金の管理
  • 役所・手続きの窓口
  • 緊急時の連絡先

すべてをきょうだいが担う必要はなく、
一部だけ関わるという形も立派な支援です。


3. よくあるきょうだいの本音

きょうだい側の本音
・責任が重すぎるのは不安
・お金や時間の負担が見えない
・将来ずっと縛られるのではという恐怖
障害のある本人側の不安
・きょうだいに迷惑をかけたくない
・本当は頼りたいけど言えない
・親がいなくなった後の孤独

どちらも悪意ではなく不安から生まれています。


4. 役割分担を整理する3つの視点

① 気持ち(できる・できない)

無理な約束は、将来の破綻につながります。

② 距離・生活環境

  • 遠方在住
  • 共働き・子育て中

物理的に難しい支援は、制度に任せるのが現実的です。

③ 継続性

10年・20年先も続けられるか、という視点が重要です。


5. きょうだいに「任せすぎない」仕組み

  • 成年後見・任意後見で専門家を入れる
  • 家族信託でお金の管理を分離する
  • 福祉サービス・相談支援専門員を活用する

きょうだいは「最終確認者」や「見守り役」に留めることで、
関係が壊れにくくなります。


6. 親が元気なうちにやるべき準備

  • 親の希望を言葉にする
  • 役割分担を書面に残す
  • お金・住まい・支援先を見える化する
大切な考え方
「きょうだいに頼る」のではなく、
きょうだいが安心して関われる設計をつくることが、
結果的に一番の支援になります。

📞 ご相談はこちら

障害を持つ子どもの親亡き後を支える会

〒103-0013
東京都中央区日本橋人形町3-3-5 6階605

〒231-0032
神奈川県横浜市中区不老町1-6-9 第一HBビル8階A

☎ 0120-905-336

お子さまの将来に安心をつくるための制度設計を、
専門家と一緒に検討してみませんか?

次へ
次へ

遺留分を請求されたらどうする?|障害のある子がいる家庭での対応と交渉の考え方