相続した家を売る?貸す?残す?|障害のある子の将来を踏まえた判断基準(住まい・資金)
相続した家について、
「売るべきか」「貸すべきか」「そのまま残すべきか」で悩む方は非常に多くいます。
特に、障害のある子がいるご家庭では、
単なる資産価値だけでなく、将来の住まい・生活資金・支援体制まで含めて考える必要があります。
目次
1. 結論|「売る・貸す・残す」に正解はない
最初に大切なことをお伝えします。
相続した家を「売る・貸す・残す」には、万人共通の正解はありません。
なぜなら、判断基準は
- 障害のある子の年齢・障害特性
- 将来の住まい方(施設・グループホーム・在宅)
- 生活資金の余裕
- 支援してくれる家族の有無
によって大きく変わるからです。
2. 売る選択|生活資金を確保したい場合
家を売る最大のメリットは、
まとまった生活資金を確保できること
です。
売却が向いているケース
- 将来、その家に住む予定がない
- 老朽化が進んでいる
- 障害のある子の生活費・施設費を確保したい
売却資金は、
- 生活費の補填
- 成年後見・家族信託の原資
- 将来の施設入所費用
などに活用できます。
「住まい」ではなく「お金」に変える選択ともいえるでしょう。
3. 貸す選択|収入源として活用する場合
家を貸すことで、
毎月の家賃収入を生活費の一部に充てる
という考え方もあります。
賃貸が向いているケース
- 立地が良く、需要がある
- 建物の状態が比較的良い
- 将来は戻って住む可能性がある
ただし、注意点もあります。
- 空室リスク
- 修繕費・管理費
- 入居者トラブル
障害のある子がオーナーになる場合、管理を誰が担うかを必ず決めておく必要があります。
4. 残す選択|将来の住まいとして考える場合
家を売らずに残す理由として多いのが、
「将来、障害のある子の住まいにしたい」
という考えです。
残す選択が向いているケース
- 本人がその家に慣れている
- 地域の支援体制が整っている
- 見守りできる親族が近くにいる
ただし、
- 固定資産税
- 修繕・老朽化
- 一人暮らしが可能か
といった現実的な問題もセットで考える必要があります。
5. 障害のある子がいる場合の重要な判断軸
障害のある子がいる場合、特に重要なのは次の視点です。
「家をどうするか」ではなく「子の生活がどう安定するか」
- 一人で住めるか
- 金銭管理は誰がするか
- 緊急時の対応は誰がするか
この視点が抜けると、
「家は残ったけれど、住めない・管理できない」という事態になりがちです。
6. よくある失敗パターン
- 感情だけで「とりあえず残す」
- 賃貸にしたが管理できず空室
- 売却を先送りして資金不足
「今は困っていない」判断が、将来の負担になることも少なくありません。
7. 判断に迷ったときの考え方
迷ったときは、次の順で考えてみてください。
- 子の将来の住まいはどこか
- 毎月いくらの生活費が必要か
- それを誰が管理・支援するか
そのうえで、家を
「資産」か「生活の道具」か
どちらとして使うのかを決めると、方向性が見えてきます。
8. 専門家に相談すべきタイミング
- 売るか貸すか決めきれない
- 障害のある子の将来が不安
- 家族間で意見が分かれている
こうした場合は、
相続・福祉の両方を理解している専門家に早めに相談することで、
後悔のない選択につながります。
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障害を持つ子どもの親亡き後を支える会
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