基幹相談支援センターとは?

――“親亡き後”を見据えた安心の相談窓口――

「基幹相談支援センターとは?

――地域の“支援の司令塔”が守る、障がいのある人の暮らし――

障がいのあるお子さんを育てる親御さんにとって、
「福祉サービスが多すぎて、どこに相談すればいいかわからない」
「親がいなくなったあと、支援がちゃんと続くのか心配」
という不安はつきものです。

そんなとき、地域の支援体制の中心となって動いてくれるのが
**「基幹相談支援センター」**です。

この記事では、基幹相談支援センターの役割や生活支援センターとの違い、
そして“親亡き後”の備えにどう活かせるかをわかりやすく解説します。


基幹相談支援センターとは

基幹相談支援センターとは、
障がいのある方の相談支援体制を地域全体で整えるために設けられた中核的な機関です。

市区町村が設置し、社会福祉法人やNPO法人などが委託を受けて運営しています。
役割は、個別相談の対応というよりも、
地域の相談支援事業所や福祉サービス、行政をつなぐコーディネーターです。

簡単にいえば、
生活支援センターが「身近な相談窓口」なのに対し、
基幹相談支援センターは「地域全体の支援ネットワークをまとめる司令塔」です。


主な役割

基幹相談支援センターの役割は大きく次の4つに分かれます。

① 地域の相談支援体制の整備

地域の中にある生活支援センター、相談支援専門員、福祉サービス事業所などと連携し、
支援の偏りや重複をなくし、地域全体の支援体制を調整します。

② 難しいケースの支援(スーパーバイズ)

複雑な家庭環境や医療的ケアを必要とする方など、
通常の相談支援では対応が難しいケースについて、助言・同行・支援調整を行います。

③ 権利擁護・虐待防止の推進

障がい者虐待の防止や成年後見制度の活用促進など、
権利を守るための支援を地域に広める役割も担っています。

④ 研修・ネットワークづくり

地域の相談支援員や関係機関向けに研修を開催し、
支援者同士が情報を共有できる環境を整えます。


生活支援センターとの違い

主な対象

  • 生活支援センター:本人・家族

  • 基幹相談支援センター:支援機関・行政

  1. 主な役割

    • 生活支援センター:個別相談・日常支援

    • 基幹相談支援センター:地域の支援体制づくり

  2. 担当業務

    • 生活支援センター:サービス申請、生活相談

    • 基幹相談支援センター:支援体制の統括、助言、研修

  3. 関わり方

    • 生活支援センター:直接支援

    • 基幹相談支援センター:間接支援(支援者支援)

両者は対立する存在ではなく、補い合う関係にあります。
生活支援センターが現場の声を集め、
基幹相談支援センターがその声を行政や地域の仕組みに反映させていく――。
この連携があることで、地域全体の支援の質が向上していきます。


“親亡き後”との関係

基幹相談支援センターは、
障がいのある方が長期的に安心して地域で暮らすための環境づくりを行っています。
そのため、“親亡き後”を見据えた支援にも深く関わっています。

たとえば、次のようなケースで関与します。

  • 親が高齢で、子の将来に備えた支援計画を立てたい

  • 後見人・信託など制度を使いたいが、福祉側との連携が難しい

  • グループホームや通所施設を利用したいが、受け入れ先が見つからない

  • 生活支援センターや支援員だけでは対応が難しい複合ケース

このような場合、基幹相談支援センターが複数の関係機関をまとめ、支援方針を調整します。

親御さんが元気なうちからセンターと関係を築いておくことで、
将来的に支援が途切れず、スムーズに“親亡き後”の支援体制へと引き継ぐことができます。


行政・専門職との連携がカギ

基幹相談支援センターは、行政や医療、福祉事業所などとの調整を行いますが、
財産や契約関係など法的な部分は行政書士・司法書士などの専門職と協力して進めます。

たとえば:

  • 成年後見制度や任意後見契約の準備

  • 民事信託による生活費管理

  • 遺言や死後事務契約による支援の引き継ぎ
    などを、センターと専門家が連携して構築することで、
    生活支援だけでなく、**法的にも安心できる「親亡き後プラン」**が完成します。


実際の利用の流れ

  1. まずは生活支援センターや相談支援専門員に相談
     → 必要に応じて、基幹相談支援センターに連携されます。

  2. 支援体制全体を調整
     → 医療・福祉・行政・家族の関係を整理し、担当者会議などを開催。

  3. 長期的な見守り・助言
     → 状況の変化に応じて、定期的にフォローや助言を行います。

💡直接、基幹相談支援センターへ連絡しても構いません。
「誰に相談すればよいかわからない」という段階でも、
地域の支援機関を紹介してくれます。


障害を持つ子どもの親亡き後を支える会のサポート

当会では、基幹相談支援センターや生活支援センター、地域包括支援センターと連携し、
ご家庭の状況に合わせた「制度設計」と「支援ネットワークづくり」をサポートしています。

  • 成年後見・任意後見・信託・遺言などの準備支援

  • 福祉サービス・施設との連携調整

  • “親亡き後”を見据えた総合的な生活設計

単なる手続きサポートではなく、
地域の支援者とつながる形の支援設計を大切にしています。


まとめ - 支援の「要(かなめ)」としての基幹センター

基幹相談支援センターは、
障がいのある人とその家族が地域で安心して暮らしていくための、**支援の要(かなめ)**です。

生活支援センターや行政、専門職がバラバラに動くのではなく、
基幹相談支援センターが中心となって全体をまとめることで、
一人ひとりに合った“切れ目のない支援”が実現します。

親御さんが元気なうちからセンターと関わり、
地域に見守られる体制をつくることこそが、
親亡き後の最大の安心につながります。


📞 ご相談はこちら

「地域包括支援センターとどう連携すればいいのか分からない」
「うちの場合、どんな備えをすればいいのか知りたい」

そんな方は、ぜひお気軽にご相談ください。

障害を持つ子どもの親亡き後を支える会
〒231-0032
神奈川県横浜市中区不老町1-6-9 第一HBビル8階A
☎ 0120-905-336

初回相談(30分)は無料です。
制度と地域をつなぐ「安心の仕組みづくり」を、私たちと一緒に考えてみませんか。

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