相続でトラブルになりやすい「きょうだい間」問題|遺留分・介護負担・不公平感を防ぐ遺言の書き方
相続トラブルの中でも、特に多いのが「きょうだい間の争い」です。
親としては「平等にしたつもり」「仲良く分けてほしい」と思っていても、
実際の相続では感情・お金・過去の出来事が絡み、深刻な対立に発展することがあります。
この記事では、きょうだい間で相続トラブルが起きやすい理由と、
遺留分・介護負担・不公平感という3つの代表的な火種を整理し、
トラブルを防ぐための遺言の書き方を初心者向けに解説します。
・きょうだい相続が揉めやすい理由
・遺留分・介護・不公平感の正体
・「揉めない遺言」を作るための考え方
目次
1. 結論|きょうだい相続は「事前設計」で8割防げる
最初に結論です。
きょうだい間の相続トラブルの多くは、生前の準備で防ぐことができます。
原因の多くは、
・遺言がない
・内容が曖昧
・気持ちの説明が不足している
という「設計不足」です。
逆にいえば、遺言で「分け方」と「理由」をきちんと示すだけで、
争いの芽は大きく減らせます。
2. なぜ「きょうだい間」の相続は揉めやすいのか
きょうだい間の相続は、夫婦間や親子単独の相続よりも複雑です。
・育ってきた環境や親との関係が違う
・経済状況や家族構成が異なる
・「昔の不満」が相続をきっかけに噴き出す
相続はお金の問題であると同時に、感情の問題です。
法律上は平等でも、気持ちの面では納得できないケースが少なくありません。
3. トラブル① 遺留分をめぐる対立
遺言を書いたとしても、遺留分を無視するとトラブルになります。
一定の相続人(配偶者・子など)に保障された最低限の取り分。
例えば、
「長男にすべて相続させる」という遺言があっても、
他のきょうだいは遺留分侵害額請求をすることができます。
結果として、
・現金請求で揉める
・不動産を売らざるを得なくなる
といった事態が起こりがちです。
4. トラブル② 介護負担の不満
近年特に多いのが、介護をした・していない問題です。
「親の面倒は自分が見たのに、相続は同じ」
「遠方だったから関われなかったのに責められる」
このような不満は、相続時に一気に表面化します。
・介護=自動的に多くもらえる、ではない
・何も書かなければ、法定相続分が原則
だからこそ、親が「介護への感謝をどう形にするか」を、
遺言で示しておくことが重要です。
5. トラブル③ 「不公平感」が生む感情のもつれ
相続トラブルの正体は、金額そのものより「不公平感」です。
たとえ金額が同じでも、
・実家をもらった
・生前に援助を受けていた
といった事情があると、不満が残ります。
この不公平感は、説明不足によって増幅します。
6. きょうだいトラブルを防ぐ遺言の書き方
きょうだい間トラブルを防ぐ遺言のポイントは3つです。
- 分け方を具体的に書く
- 遺留分に配慮する
- 「なぜそうしたか」を言葉で残す
法的効力はなくても、親の気持ちを伝えることで
相続人の納得感は大きく変わります。
「争わないでほしい」ではなく、
「なぜこの分け方にしたのか」を伝えることが大切です。
7. 遺言+αで考えたい対策
状況によっては、遺言だけでは足りないケースもあります。
- 遺言執行者を指定する
- 生前贈与・家族信託を検討する
- 家族で事前に話し合う機会を持つ
特に障害のある子がいる家庭では、
きょうだい間の役割や将来像まで含めた設計が重要になります。
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