【障害のあるひとりっ子の将来が心配な親へ】親亡き後に備える現実的な選択肢と必ずやるべきポイント

【目次】

  1. 障害のあるひとりっ子に特有の「親亡き後問題」とは

  2. 親がいなくなった後、子の生活に起こり得るリスク

  3. 親亡き後の支援は“誰が担うのか”という核心

  4. ひとりっ子家庭が検討すべき主な対策

  5. 金銭管理・生活支援を守る制度

  6. 生活の場(住まい)をどう確保するか

  7. 相談先・頼れる専門家

  8. まとめ

  9. お問い合わせ


1|障害のあるひとりっ子に特有の「親亡き後問題」とは

障害のある子が“ひとりっ子”の場合、
将来の不安はさらに大きくなりがちです。

  • 面倒をみてくれる兄弟姉妹がいない

  • 相談できる家族が少ない

  • 緊急時の対応がすべて親に集中している

  • 親が倒れた瞬間から支援が途切れる可能性がある

ひとり親家庭だけでなく、両親が健在であっても、
「自分たちがいなくなった時、この子は誰に頼ればいいのか?」
という不安はほぼすべての親が抱えています。

親亡き後に備えるうえで最も重要なのは、
**“親の役割を代わりに担ってくれる人・仕組みをつくること”**です。

【保存版】障がいのある子の「親なき後」問題とは


2|親がいなくなった後、子の生活に起こり得るリスク

ひとりっ子家庭で特に問題になりやすいのは次のとおりです。

● 生活費・預金管理ができない

悪質な勧誘・詐欺などのトラブルに巻き込まれやすい。

● 住まい(生活拠点)が不安定になる

賃貸契約・更新・引越しなど、判断・契約行為が難しい。

● 医療・福祉サービスの継続が途切れる

通院手続き・福祉サービス契約・更新が代行できない。

● 緊急時に対応する人がいない

病気・事故・災害時の“連絡先不在”問題。

● 親の死後事務を本人ができない

相続手続き、火葬・葬儀、公共料金の解約など。

親亡き後問題は、生活全体に深く関わるテーマであり、
放置しておくと本人の生活が崩れるリスクが大きいのが現実です。


3|親亡き後の支援は“誰が担うのか”

まず考えるべきは、

「親以外の誰がこの子を支えるのか?」

という一点です。

候補は大きく4つあります。

① 親族(兄弟姉妹・叔父叔母・いとこ)

ひとりっ子の場合、親族が遠方・高齢・関係薄いケースも多い。

② 専門職(司法書士・行政書士・弁護士など)

法律行為・財産管理・死後事務に強い。

③ 福祉サービス(相談支援専門員・施設・グループホーム)

生活面の支援に強く、行政と連携できる。

④ 信頼できる第三者・支援団体

親族以外の伴走支援として活用できる。

ひとりっ子家庭の場合は、
**家族以外の支援者・専門家の確保が“必須”**といえます。


4|ひとりっ子家庭が検討すべき主な対策

親亡き後の不安を減らすには、次の4つをセットで考えるのが最も効果的です。

① 成年後見制度(法定後見・任意後見)

判断能力が低下したとき、財産管理・契約行為を代行。

② 家族信託(親→受託者)

財産管理を自分で行えない場合、信頼できる人に権限を委ねられる。

③ 遺言書

残す財産を明確にし、将来の争いを防ぐ。

【専門家解説】認知症や障がいのある人の遺言は有効?条件・手続き・実務上のポイント

④ 死後事務委任契約

葬儀・役所手続き・各種解約などを生前に依頼できる。

これらは役割が異なるため、
組み合わせて使うと親亡き後の支援体制が格段に安定します。

【徹底解説】障がいのある子の「親なき後問題」を解決する5つの具体策|制度・契約・財産管理の実務ポイント


5|金銭管理・生活支援を守る制度

● 成年後見制度

  • 法定後見:能力低下後に家庭裁判所が選任

  • 任意後見:元気なうちに契約し、将来発動

契約行為・財産管理・サービス利用に不可欠。

● 家族信託

  • 財産管理を家族や第三者に任せる仕組み

  • 成年後見より柔軟で実務的に使いやすい

特に「住まいの維持」「生活費の管理」に強い。

● 日常生活自立支援事業

  • 福祉の専門員が金銭管理を支援する制度

  • 成年後見ほどの強い権限はないが日常支援に便利


6|“住まい”をどう確保するか(最重要)

親亡き後、ひとりっ子家庭で最も不安が大きいのが住まいです。

● グループホーム

生活支援+住まいをセットで確保できる。

● 施設入所

医療的ケアが必要な場合に選択されることが多い。

● 実家に住み続ける場合

  • 管理費・固定資産税・修繕

  • 契約行為

  • 近隣との関係

※信託や成年後見が必須になるケースが多い。

住まいの問題は、子の障害の状態・支援者の有無で大きく変わるため、
親が元気なうちに明確な方針を決めておくことが極めて重要です。


7|相談先・頼れる専門家

  • 相談支援専門員

  • 地域包括支援センター

  • 障害福祉課

  • 成年後見・信託に強い専門家

  • 支援団体(親亡き後特化団体など)

ひとりっ子家庭の場合、
早めに専門家とつながること自体が「最大の備え」です。


8|まとめ

障害のあるひとりっ子の親亡き後を安心に変えるには、

  • 財産管理(後見・信託)

  • 生活支援(福祉サービス)

  • 死後事務(委任契約)

  • 住まいの確保

この4つを「親が元気なうちに準備する」ことが最重要です。

ひとりで抱え込まず、家族以外の支援者とつながることで、
親亡き後の不安は大きく減らすことができます。


【お問い合わせ】

障害を持つ子どもの親亡き後を支える会
〒103-0013
東京都中央区日本橋人形町3-3-5 6階605

〒231-0032
神奈川県横浜市中区不老町1-6-9 第一HBビル8階A
TEL:0120-905-336

前へ
前へ

【保存版】障害を持つ子がいる家庭の生前対策|親が元気なうちに必ず知っておきたいポイント

次へ
次へ

【完全ガイド】就労支援とは?障がいのある方の「働きたい」を実現する仕組みをわかりやすく解説