【障害のあるひとりっ子の将来が心配な親へ】親亡き後に備える現実的な選択肢と必ずやるべきポイント
【目次】
障害のあるひとりっ子に特有の「親亡き後問題」とは
親がいなくなった後、子の生活に起こり得るリスク
親亡き後の支援は“誰が担うのか”という核心
ひとりっ子家庭が検討すべき主な対策
金銭管理・生活支援を守る制度
生活の場(住まい)をどう確保するか
相談先・頼れる専門家
まとめ
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1|障害のあるひとりっ子に特有の「親亡き後問題」とは
障害のある子が“ひとりっ子”の場合、
将来の不安はさらに大きくなりがちです。
面倒をみてくれる兄弟姉妹がいない
相談できる家族が少ない
緊急時の対応がすべて親に集中している
親が倒れた瞬間から支援が途切れる可能性がある
ひとり親家庭だけでなく、両親が健在であっても、
「自分たちがいなくなった時、この子は誰に頼ればいいのか?」
という不安はほぼすべての親が抱えています。
親亡き後に備えるうえで最も重要なのは、
**“親の役割を代わりに担ってくれる人・仕組みをつくること”**です。
2|親がいなくなった後、子の生活に起こり得るリスク
ひとりっ子家庭で特に問題になりやすいのは次のとおりです。
● 生活費・預金管理ができない
悪質な勧誘・詐欺などのトラブルに巻き込まれやすい。
● 住まい(生活拠点)が不安定になる
賃貸契約・更新・引越しなど、判断・契約行為が難しい。
● 医療・福祉サービスの継続が途切れる
通院手続き・福祉サービス契約・更新が代行できない。
● 緊急時に対応する人がいない
病気・事故・災害時の“連絡先不在”問題。
● 親の死後事務を本人ができない
相続手続き、火葬・葬儀、公共料金の解約など。
親亡き後問題は、生活全体に深く関わるテーマであり、
放置しておくと本人の生活が崩れるリスクが大きいのが現実です。
3|親亡き後の支援は“誰が担うのか”
まず考えるべきは、
「親以外の誰がこの子を支えるのか?」
という一点です。
候補は大きく4つあります。
① 親族(兄弟姉妹・叔父叔母・いとこ)
ひとりっ子の場合、親族が遠方・高齢・関係薄いケースも多い。
② 専門職(司法書士・行政書士・弁護士など)
法律行為・財産管理・死後事務に強い。
③ 福祉サービス(相談支援専門員・施設・グループホーム)
生活面の支援に強く、行政と連携できる。
④ 信頼できる第三者・支援団体
親族以外の伴走支援として活用できる。
ひとりっ子家庭の場合は、
**家族以外の支援者・専門家の確保が“必須”**といえます。
4|ひとりっ子家庭が検討すべき主な対策
親亡き後の不安を減らすには、次の4つをセットで考えるのが最も効果的です。
① 成年後見制度(法定後見・任意後見)
判断能力が低下したとき、財産管理・契約行為を代行。
② 家族信託(親→受託者)
財産管理を自分で行えない場合、信頼できる人に権限を委ねられる。
③ 遺言書
残す財産を明確にし、将来の争いを防ぐ。
【専門家解説】認知症や障がいのある人の遺言は有効?条件・手続き・実務上のポイント
④ 死後事務委任契約
葬儀・役所手続き・各種解約などを生前に依頼できる。
これらは役割が異なるため、
組み合わせて使うと親亡き後の支援体制が格段に安定します。
5|金銭管理・生活支援を守る制度
● 成年後見制度
法定後見:能力低下後に家庭裁判所が選任
任意後見:元気なうちに契約し、将来発動
契約行為・財産管理・サービス利用に不可欠。
● 家族信託
財産管理を家族や第三者に任せる仕組み
成年後見より柔軟で実務的に使いやすい
特に「住まいの維持」「生活費の管理」に強い。
● 日常生活自立支援事業
福祉の専門員が金銭管理を支援する制度
成年後見ほどの強い権限はないが日常支援に便利
6|“住まい”をどう確保するか(最重要)
親亡き後、ひとりっ子家庭で最も不安が大きいのが住まいです。
● グループホーム
生活支援+住まいをセットで確保できる。
● 施設入所
医療的ケアが必要な場合に選択されることが多い。
● 実家に住み続ける場合
管理費・固定資産税・修繕
契約行為
近隣との関係
※信託や成年後見が必須になるケースが多い。
住まいの問題は、子の障害の状態・支援者の有無で大きく変わるため、
親が元気なうちに明確な方針を決めておくことが極めて重要です。
7|相談先・頼れる専門家
相談支援専門員
地域包括支援センター
障害福祉課
成年後見・信託に強い専門家
支援団体(親亡き後特化団体など)
ひとりっ子家庭の場合、
早めに専門家とつながること自体が「最大の備え」です。
8|まとめ
障害のあるひとりっ子の親亡き後を安心に変えるには、
財産管理(後見・信託)
生活支援(福祉サービス)
死後事務(委任契約)
住まいの確保
この4つを「親が元気なうちに準備する」ことが最重要です。
ひとりで抱え込まず、家族以外の支援者とつながることで、
親亡き後の不安は大きく減らすことができます。
【お問い合わせ】
障害を持つ子どもの親亡き後を支える会
〒103-0013
東京都中央区日本橋人形町3-3-5 6階605
〒231-0032
神奈川県横浜市中区不老町1-6-9 第一HBビル8階A
TEL:0120-905-336