7つのもしも ①

急に倒れたら、
誰が対応してくれる?

一人暮らしでも、
今から準備できることがあります。

救急搬送・緊急連絡先・持病・薬・自宅・ペット。
突然のときに困らないための備えを整理します。

結論

一人暮らしや頼れる家族がいない方が急に倒れても、 「家族がいないから救急搬送してもらえない」というわけではありません。 ただし、その後の 緊急連絡、入院手続き、必要品、自宅やペットへの対応 などで困ることがあります。 元気なうちに「誰へ連絡するか」「どんな情報を残すか」を整理しておくことが大切です。

一人暮らしで急に倒れたら、まず何が起きる?

急な体調不良や事故は、 事前に日時を決めて準備できるものではありません。

そのため、まずは 「救急搬送された後に何が必要になるのか」 を想像しておくことから始めます。

1
救急搬送 救急隊や医療機関が、 本人の状態を確認しながら必要な対応を進めます。
2
本人情報の確認 氏名、持病、服薬、 かかりつけ医などの情報が重要になります。
3
その後の支援 入院になれば、 連絡先、必要品、支払い、 退院後などの問題が出てきます。

病院から連絡してもらう人は決まっていますか?

頼れる家族がいない場合でも、 必ずしも「連絡先は家族でなければならない」と考える必要はありません。

大切なのは、 自分が連絡してほしい人や、 緊急時に必要な情報をあらかじめ整理しておくことです。

緊急連絡先 親族、友人、支援者など、 緊急時に連絡してよい人を整理します。
持病・服薬 病名、薬、アレルギー、 通院先などを分かるようにします。
かかりつけ医 医療機関名や連絡先などを 確認できるようにします。
本人の希望 緊急時に誰へ連絡してよいか、 普段から希望を整理しておきます。

身元保証人がいないと、入院できない?

身元保証人等がいないことだけを理由として、 治療が必要な患者の入院を拒否することは認められていません。

一方で医療機関では、 身元保証・身元引受等に対して、 緊急連絡、入院中の必要品、 入院費、退院支援などの役割を求めることがあります。

つまり、 「保証人がいない=入院できない」 と単純に考えるのではなく、 入院後に必要になる支援をどう準備するか を考えることが大切です。

自宅の鍵・荷物・ペットはどうする?

一人暮らしの場合、 救急搬送された後に自宅へ戻れる人がいないことがあります。

特に長期入院になった場合には、 医療そのものとは別に、 日常生活の問題が出てきます。

自宅の鍵 緊急時に誰が自宅へ入れるのか、 必要があれば管理方法を考えます。
着替え・生活用品 入院が続く場合、 必要品を誰が準備するのか考えます。
郵便・公共料金 長期不在になる場合に、 生活上の手続きをどうするか整理します。
ペット 飼い主が突然入院した場合の 一時的な預け先を考えておきます。

具体例|一人暮らしで突然入院した場合

68歳・一人暮らし・親族は遠方

自宅で体調を崩し救急搬送。 検査の結果、そのまま入院することになったとします。

治療は医療機関で進みますが、 入院が長引けば、 着替えや生活用品、自宅、 郵便、ペットなどへの対応が必要になる場合があります。

このようなケースでは、 「親族がいるか」だけではなく、 実際にすぐ動ける人がいるか を事前に確認しておくことが大切です。

元気な今に確認したい7項目

  • 緊急時に連絡してよい人を決めている
  • 持病・薬・アレルギーが分かるようにしている
  • かかりつけ医が分かるようにしている
  • 健康保険や本人確認に必要な情報を整理している
  • 自宅のことを頼める人を考えている
  • ペットがいる場合の預け先を考えている
  • 入院になった場合、誰に何を頼むか考えている

今すぐ契約が必要とは限りません

緊急連絡先をお願いできる親族や友人がいて、 入院中の必要品や自宅のことにも対応してもらえるのであれば、 新たなサービスが必要ない場合もあります。

一方で、 誰にも頼めない部分がある場合には、 見守り、緊急連絡先、身元保証などの支援を検討する方法があります。

大切なのは「契約すること」ではありません。

「自分が動けなくなったとき、 誰が何をするのか」が分かっている状態をつくることが目的です。

そのまま入院することになったら?

急に倒れた後、 次に問題になる可能性が高いのが 「入院したら誰が対応するのか」 です。

身元保証、緊急連絡先、 入退院手続き、入院費、 退院後の生活まで、 次の「② 入院したら?」で詳しく整理します。

急病・救急搬送でよくある質問

Q. 家族がいないと救急車を呼べませんか?

いいえ。 家族がいるかどうかとは別に、 緊急性がある場合には救急要請を行います。 家族がいないこと自体が、救急要請を妨げる理由ではありません。

Q. 緊急連絡先は家族でないといけませんか?

医療機関によって確認する内容や求める役割は異なります。 親族以外の連絡先についても、 本人の状況や病院の運用を確認しながら考えます。

Q. 身元保証人がいないと入院できませんか?

身元保証人等がいないことだけを理由に、 治療が必要な患者の入院を拒否することは認められていません。 ただし、入院中に必要となる連絡や支払い、 退院支援などを誰が担うかは別途整理する必要があります。

Q. 一人暮らしでペットがいる場合はどうすればよいですか?

突然の入院に備えて、 一時的に預かってくれる人や施設、 餌や薬などの情報をあらかじめ整理しておく方法があります。

まずは「急に倒れたとき」を確認しておきませんか?

すべてを一度に準備する必要はありません。
まず緊急連絡先と、頼める人を確認するところから始めましょう。

参考:
厚生労働省 「身寄りがない人の入院及び医療に係る意思決定が困難な人への支援に関するガイドライン」
厚生労働省 「身元保証人等がいないことのみを理由に医療機関において入院を拒否することについて」