おひとり様の終活は何から始める?
最初に確認したい7つのこと
「終活を始めた方がいい気はする。でも、何から準備すればいいのか分からない。」 そんな方のために、元気な今から亡くなった後までを7つの場面に分けて整理します。
おひとり様の終活は、最初から遺言や死後事務などの契約を決める必要はありません。 まず「急病・入院・認知症・施設・自宅・死亡・財産」の7つの場面について、 誰が対応できるのか、何がまだ決まっていないのかを確認します。 そのうえで、不足する部分に必要な備えだけを組み合わせるのが基本です。
こんな方に読んでいただきたいページです
「おひとり様」という言葉は、独身の方だけを意味するものではありません。 家族がいても、実際にはすぐ頼れないことがあります。
- 独身で暮らしている
- 配偶者と死別した
- 子どもがいない
- 子どもや親族と疎遠
- 兄弟姉妹しか頼れる人がいない
- 親族が遠方に住んでいる
- 家族に負担をかけたくない
- 将来ひとりになる可能性がある
大切なのは、家族がいるかどうかだけではありません。 いざというときに「誰に、何を頼めるか」を確認しておくことです。
まず確認したい「7つのもしも」
終活は、亡くなった後だけを準備するものではありません。 元気な今から、その後の生活までを一続きで考えてみましょう。
急に倒れたら?
救急搬送されたとき、病院から誰に連絡してもらうのか。 緊急連絡先、持病、服薬情報、かかりつけ医などを整理します。
入院したら?
入院では治療以外にも、緊急連絡先、身元保証、入退院手続き、 入院費の支払いなどが必要になることがあります。
認知症になったら?
銀行、家賃、施設費、介護サービスなど、 自分で管理や契約が難しくなった場合に誰が支えるかを考えます。
施設に入ることになったら?
入居契約、身元保証、緊急連絡先、費用、 住み替えの準備をどうするか確認します。
自宅に戻れなくなったら?
賃貸住宅、持ち家、家財、郵便物、公共料金、 ペットなどをどうするか整理します。
亡くなったら?
葬儀・火葬・納骨、行政上の手続き、公共料金、 携帯電話、住居や家財など、多くの手続きが発生します。
財産が残ったら?
預貯金、不動産、大切な品物などを誰に残すのか。 必要に応じて遺言や遺言執行者について検討します。
あなたの場合、誰が対応してくれますか?
契約を考える前に、一度ご自身の状況を確認してみてください。
| もしもの場面 | 頼める人は? | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 急病・救急搬送 | いる/いない | 緊急連絡先は決まっていますか? |
| 入院 | いる/いない | 身元保証や手続きを頼めますか? |
| お金の管理 | いる/いない | 判断能力が低下した後はどうしますか? |
| 施設入居 | いる/いない | 契約や緊急連絡先を頼めますか? |
| 自宅・荷物・ペット | いる/いない | 誰に対応してもらいますか? |
| 葬儀・納骨 | いる/いない | 希望と任せる相手は決まっていますか? |
| 財産 | 決めている/いない | 誰に何を残すか決まっていますか? |
全部に「いない」と答えたからといって、 すべての契約が必要になるわけではありません。 反対に、家族がいる場合でも、状況によっては一部の備えが必要になることがあります。
不足する部分に、必要な備えを組み合わせます
7つのもしもを確認すると、 自分に必要な準備と、今は必要ない準備が見えやすくなります。
すべての人に、すべての契約が必要なわけではありません
近くに住む家族が入院時の対応をしてくれる場合、 身元保証サービスが必要ないこともあります。
元気な間や入院時は問題がなくても、 葬儀や住居整理を頼める人がいなければ、 死後事務だけを検討する方法があります。
法律で定められた相続人への承継で問題がない場合など、 状況によっては遺言が必要ないこともあります。
家族がいても、日常の見守りや緊急時対応など、 一部だけ外部の支援が役立つ場合があります。
まず今日できる3つのこと
-
頼れる人を書き出す
家族、兄弟姉妹、甥姪、友人など、 「いざというときに連絡してもよい人」を確認します。 -
7つのもしもで困るところに印を付ける
全部を一度に解決する必要はありません。 今、一番気になる項目から考えれば十分です。 -
今の希望を書いておく
葬儀、納骨、自宅、ペット、財産など、 今の時点でどうしたいかを書いてみましょう。
ハートリンク行政書士法人の考え方
私たちは、最初から特定の契約をおすすめするのではなく、 「これから何が起きたときに困るのか」 を整理することから始めます。
ご家族や周囲の方にお願いできることがある場合には、 それも踏まえて、不足する部分だけを検討します。
遺言、死後事務、任意後見、財産管理、見守りなど、 ご本人の状況や希望に応じて必要な備えは異なります。
身元保証については、ハートリンクグループの対応法人と連携します。 また、不動産登記は司法書士、税務は税理士、法律紛争は弁護士など、 必要に応じて各専門家との連携を検討します。
おひとり様の終活でよくある質問
Q. おひとり様なら遺言書は必ず必要ですか?
必ず必要とは限りません。 法定相続人や財産内容、誰に財産を残したいかによって異なります。 まず現在の相続関係と希望を確認することが大切です。
Q. 死後事務と遺言は同じものですか?
役割が異なります。 遺言は主に財産を誰に残すかを定めるものです。 死後事務は、葬儀、納骨、住居や契約の整理など、 亡くなった後の事務を任せるための準備です。
Q. 家族がいる場合でも終活は必要ですか?
家族がいるかだけで判断するものではありません。 遠方に住んでいる、疎遠、負担をかけたくないなど、 実際にお願いできる範囲を確認して考えます。
Q. 何歳くらいから始めればいいですか?
一律の年齢はありません。 判断能力が十分で、自分の希望を整理できる時期に、 まず緊急連絡先や希望を確認するところから始める方法があります。
まずは、気になる「もしも」から確認してみませんか?
すべてを一度に決める必要はありません。
今の自分に足りない備えを、一つずつ確認していきましょう。
ご相談内容によって、行政書士法人、グループ会社、 その他の専門家が対応する場合があります。 正式な対応範囲・料金等はご契約前にご説明します。